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2016-08-28

グアムのアイスバー、マニ・ポップ / Månnge Pops

Natural & Organic, as much as possible

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日本でブームのアイスバー。フルーツや寒天などを使った見た目のカワイイ、しかも素材にもこだわったアイスバーが紹介されているのを見たり耳にしたりします。さて、グアムでのアイスバーの話し。高温多湿なグアムですから、確実に需要はあるでしょうし、アイスバーの専門店とか、アイスバーのワゴン、アイスバー・カフェなどがあっても良さそうなのですが…。

_MG_3590そんな中、ハマモトフルーツワールドの敷地内にあるアイスバーの工場に行ってきました。工場と言っても町のレストランの厨房のような小さな工場です。小さいからこそナチュラル、オーガニックに向いていると言ってもいいのかも知れません。日曜日の午後、グアムのアイスバー「Månnge Pops(マニ・ポップ)」を訪問しました。迎えてくれたのは、アイスバーを作っているポーレット&ジョンご夫妻とメルという男性の3名。ちなみにメルは同じ工場内でコーヒーの焙煎をしている人でこの訪問の通訳ということです。彼は柔術で日本での合宿経験がり、日本語もある程度話せます。体の大きなジョンも日本での合宿経験があり、やはり日本語がある程度理解できます。柔術ではなくレスラーでの合宿との事ですが。だったら通訳は要らないのかなと思いつつも、アイスバーの試食をさせてくれたり、メルは積極的に自分の仕事をこなします。そんなことで、アイスバーの販売に至るまでを教えてもらいました。

 

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まず、アイスバーのブランド名は、Månnge Popsicles(マニ・ポプシクル)といいます。短縮して、通常、Månnge POPS(マニ・ポップ)と呼ばれています。スタートしたのは2013年ですから、現在まで約2年続けていることになります。次に、なぜアイスバーを作ることにしたのか。そのきっかけはテレビを見ていて思いついたとのことです。ジョンがフード・ネットワークというアメリカの人気テレビ番組を見ていた時にアイスバーの特集があったらしく、People’s POPS(ニューヨークのアイスバー)とKing of POPS(アトランタのアイスバー)が紹介されたらしいのですが、その時、ファースト・インプレッションがあったとのことです。どちらも美味しそうなのですが、グアムから遠い場所のところにあるアイスバー。わざわざそれを食べるためだけに行くことは不可能。けれど、グアムにはナチュラルな素材を使ったニューヨークやアトランタのようなアイスバーを見つけることはできません。もう自分で作るしかないと思ったとのことです。この発想がなかなかできないと言うか、自分で作ってでも食べたいという意欲がすごいです。このようにファーストアイデアがあり、アイスバー作りが始まりました。

試行錯誤の末(恐らくですが)、100%ナチュラル、50%オーガニックのアイスバーが完成しました。ジョンは便宜上「100%ナチュラル&50%オーガニック」と言われていましたが、すべてナチュラルの素材を使っていますが、すべての素材がオーガニックではありませんと言いたかったのだと思います。この件は、通訳のメルはコーヒーの焙煎に忙しくノータッチでしたが、ハマモトフルーツワールドのスタッフのレイコさんが通訳してくれたから、よく理解できました。レイコさんが帰るとニコニコ笑いながら、メルが再び登場。じつは通訳のメルは重要な人物なのです。ここからは想像なのですが、日本での合宿を通じて親交のあったジョンに相談され100%ナチュラルかつグアムのフルーツをアイスバー作りのために調達する手伝いをしたのだと思います。なぜならメルはハマモトフルーツワールドの娘さんの夫だからです。ここならグアム産のナチュラルかつオーガニックのフルーツが手に入ります。工場がこの場所にあるのもそのためでしょう。その結果、100%ナチュラル、できる限りオーガニック、そしてできる限りグアム産のアイスバーが完成することに。メルはアイスバー作りのキーパーソンかも知れない。

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このマークが目印。恋人岬やショップで見かけたら、ぜひ手に入れてください。

「ポーレットにとってヘルシーというのが最も重要なこと(Most Important for her is healthy)、僕はフレーバーだけどね(For me, flavor)」とジョンが笑いながら言った。「シンプルなんです。水、フルーツ、シュガーしか使っていないのです。時々、ミントやバジルなどのハーブも入れますけど。人口着色料、防腐剤などは一切使っていません」とポーレットが付け加えた。「ローカルの素材を使うことにより、グアムの農家の方々をサポートすることにもなるのです。それも私たちは重要なことと考えています」。ローカル、ナチュラル、オーガニックは上手く作用するシステム。「私たちのアイスバーのフレーバーはユニーク。ニューヨークやアトランタとは違ったトロピカルなフレーバーです」ポーレットが自慢気に続けた。恋人岬、オカ・ペイレス、ニッコーホテル、レオパレスなどのショップでアイスバーは販売中。ナチュラル&オーガニックな手作りのグアム産アイスバーを楽しんでみてください。

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撮影した日には、ちょうどストロベリーのアイスバーが完成したところ。袋詰めまですべてポーレットの手作りによる。

 

 

 

 

 

 

この記事は「ヌーボーグアム Vol.24」に掲載したものを再編集しました。


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